作業療法士の発達障害と向き合う日々

まだまだ経験の少ない作業療法士ですが、頭の中は子供たちの事でいっぱい、、、根拠ある作業療法とは何なのか、日々格闘中!!

芸術センスのある子供たち

 

お久しぶりです♪

 

作業療法士の私が、カナダ・バンクーバーへワーキングホリデーに旅立って半年が過ぎました。

 

 

という事は、医療から離れて、作業療法から離れて

 

子供達から離れて半年になりますね|д゚)

 

 

単純に自分がリハを出来ない、子供達に会えないというので

 

 

さみしい思いはしているのですが、、、

 

 

仕事が変わると、住む土地が変わると、国や人が変わると、

 

 

 

ほんと~に、色んな考えがあって、自分の考えの幅が広がっていっているような

 

 

貴重な体験をしています(#^^#)

 

 

 

カナダでは、秋も深まってきて、スーパームーンが見える今日この頃

 

(バンクーバーはほとんど雨で月見えません。)

 

 

ふと、思い出したことがあって、記事を書こうと思いました♪

 

 

 

突然ですが、子供達ってユーモアがありますよね!?

 

いつも子供達の発言には驚かされ、笑わされていました。

 

まさに芸術!!

 

 

「何でこんなこと考えるかな~!」って感心してしまいます♪

 

 

実は、発達障害の子供達も例外ではありません。

 

 

彼らは確かに、コミュニケーションが苦手です。言葉が出ない子だっています。

 

ものすごく好きな物に執着するし、その理由は教えてもらえませんし、

 

『何考えてるかわかんない・・・』

 

 

と、思われがちです。

 

 

言葉も発さないし

 

『何も考えてないんじゃ無いの?何も思わないんじゃ無いの?』

 

 

と、思ってしまうかもしれません。。。。

 

 

しかし、違うのです。

 

 

確実に彼らは彼らなりに感じているのです!!

 

 

ただ、外界(自分以外の他の人)に表現する手段が獲得しにくいだけなんです。

 

 

手段だって、個人差はありますが

 

 

獲得できないんじゃ無くて、しにくいんです

 

 

みんなと同じように自然とできるようになる事が少ないんです。

 

だから、1対1で向き合って、丁寧に教えてあげる事が重要なんです!

 

 

そして、重要な事は、それは誰でも出来るってことです♪

 

 

絵を教えるのに画家じゃなくて良いんです。

 

おままごとを教えるのに俳優じゃなくて良いんです。

 

歌を教えるのに歌手じゃなくて良いんです。

 

やり方さえつかめれば、作業療法士じゃなくって良いんです!

 

 

お父さん、お母さん、お兄ちゃん、お姉ちゃん、

 

幼稚園や学校の先生だってできるんです。

 

 

(どうやってやれば良いかわからない時は、お近くの作業療法士を頼りましょう)

 

 

 

私も子供達に良く絵を教えていました~~~

 

どんな感じの絵だと思いますか??

 

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こんな感じです。(すみません。これはインターネットから引っ張ってきた物ですが。)

 

 

本当に単純に4本足の動物や人間の書き方を

 

 

丸を書くところから順番に同じように真似させます(模倣)

 

 

私の教えていた男の子は、最初はクレヨンも握れなかったのに

 

徐々に真似できるようになって、1人で描けるようになって、

 

 

最終的には、お絵かきは彼の1番得意分野になりました!!

 

そして今では大好きなベイマックスを描くまでになっています♪

 

 

そして、ここでポイントなのが、

 

描いた絵に意味づけてあげること

 

 

難しい言い方ですが、わかりやすく言うと

 

絵に名前をつけてあげるんです!!

 

 

その子のレベルに合わせてね(^_-)-☆

 

 

最初はただ、「うさぎ」「アイス」「おとうさん」とか。

 

お話が上手になってきたら(言葉とかコミュニケーションとかも関係あります)

 

「走っているぼく」「草を食べている牛」「チョコレートソフトクリーム」とか。

 

 

こうする事で、描いた物、絵が表現する手段だって気づくんです。

 

これだって立派なコミュニケーションですよ!!

 

だって、外国で文字が書けなかったら絵描いて伝えようとするでしょ。

 

それとおんなじなんです。

 

 

 

そして、出来上がった絵を見て満足感(#^^#)

 

お家の人、先生にほめてもらって、肯定感(#^^#)

 

 

そんな物も増えていくんです♪

 

 

 

ここで、違う芸術のお話を。

 

 

ある男の子は、一人遊びが大好きでリハビリ初期には、

 

私の事が全く眼中にありませんでした。

 

名前呼んでも振り向かないし、もちろん話しかけてくることも無い。

 

でも、文字は読めて本が大好きでいつも読んでる。

 

 

そんな男の子と試みたのは、おままごと!!

 

 

最初っから上手くいくはずはありません。

 

私が持っている物をとりあげて一人遊び。

 

しかし、根気よく繰り返しました。

 

ここで、私のやっていたおままごとって言うのは、

 

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この野菜たちの名前を呼んで包丁で半分に切って皿に入れる。のみ。

 

まず、私がやって見せて、その子に渡す。

 

順番は守らせる。

 

そして、だんだん、グレードアップしてキッチンセットや冷蔵庫の玩具を使うようになりました。

 

もちろん、それに合わせてやり取りも複雑になります。

 

「フライパン取って。」

 

「きゅうりを切って。」

 

「何作る?カレーにする?」

 

 

その子はもともと言葉も知っていたので、どんどんお話が上手になりました。

 

 

ある日、お母さまからのお言葉で

 

 

「物ぼけをするようになりました。そして、見せてくるんです。」と。

 

 

大爆笑しましたが、大ガッツポーズです。

 

その子は、長い紐か何かを持ち歩いて「犬の散歩してるの~」と言ったそうです。

 

その他にも、物を何か違う物に例えて笑いを誘っているそうです。(笑うのは大人だけ)

 

 

 

何て芸術センスのある子なんでしょ~!!

 

 

物を例えたり、ごっこ遊びをするってとっても深い意味があるんですよ!!

 

(また今度お話しますね。)

 

 

その子は、物を例えることで、しかも題名をつけることで

 

上手に考えていることも表せるようになり、コミュニケーションの手段を獲得しましたね。

 

 

 

ある女の子も、ようやく名前とか簡単な質問に答えられるようになってきた時期に

 

 

道端の水たまりを見て、落ち葉を拾ってきて、

 

「うさぎ」と言ったそうです。

 

その子には、うさぎに見えたんだね!

 

何その感性!素敵ですね~♪

 

 

子供達には無限の可能性がありますね~~~

 

 

秋の夜長に子供達の眠っている芸術センスを引き出してみませんか?\(^o^)/

 

 

 

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